創った本人も気がつかない使い道

日経BPネットの立花隆の記事に考えさせられた

ソニーは、プレステ3と“セル”の開発によって、スーパーコンピュータをチップにしてしまった。しかも、その大量生産技術を開発することで、それを安価な部品(チップ)に変えてしまった。しかもそういうチップをアッセンブルした民生用機器を開発してそれを商売にしてしまうというとんでもない新しい技術世界のトビラをいま開こうとしているのだ。

プレステ3の心臓部であるセルは、スーパーコンピューター3つ分の性能があるとてつもないブレークスルーなのに、ソニー自身はその可能性に無頓着だという話だ。いや、それどころか、久夛良木氏ごと過去のことにしようとしているようにさえ見える

アイボの開発担当役員であった土井氏はソニーの凋落は、「真面目ナル技術者ノ技術ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」から離れたところにあるという。近著のマネジメント革命 「燃える集団」を実現する「長老型」のススメの中でも成果主義を批判している

私の持論としては、ソニー凋落の原因は成果主義ではなく経営者人事にあると思っている。

ソニーとホンダの最大の違いは、経営者の選び方にある。技術者の挑戦する気持ちを最も理解している人をTOPに据える仕組みがホンダにはある。

ソニーは、出井、安藤とものづくりの実績がない人が社長になった。技術者は自分のこだわりを理解してくれる人のもとでなければ力を発揮することができない。だからこそ、ホンダでは技術研究所の社長を経てしか工業の社長になれない仕組みをつくった。

セルの凄さを理解しない経営者のもとで、5000億円の投資を回収はかなり難しいことになる気がする。それでも、私はソニー株を持ち続けるんだろうな・・・

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このページは、鈴木利和が2006年12月21日 17:02に書いたブログ記事です。

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