日経ビジネスの最近のブログ記事

類は環境問題から逃れられない:日経ビジネスオンライン

毎度ながら、脱常識世界史面白い。組織論をエントロピーで説明しきりたいと思う

 生命というのは、ノーベル化学賞を受賞したプリゴジンの言う「散逸構造」(物質やエネルギー/エントロピーの流れの中にのみ存在し得る渦などの一時的な構造:例えば台風など。動的平衡とも表現される)そのものであり、エネルギーの流れが止まると細胞内のエントロピー(無秩序)が増大して死んでしまう。高度に秩序化された大人口社会システムも散逸構造であり、低エントロピーのエネルギーを外部から注入し続けないと、たちまち崩壊してしまう。


全員がリーダーの創造的な組織は、低エントロピーな(高度に秩序化された)組織である。大きな目的・目標を共有しながら、刻々と変化する状況に対して、自律的に対応してゆく。低エントロピーな人才で構成され、かつ、低エントロピーが維持される(常に新しい挑戦的な目標が設定されて、目標に向かって集中しているってことか?)ということかな

しかも、それをオールスターみたいなのではなくて、フツーの人が集まった集団で、低エントロピー状態を成し遂げたい


ヴェニスの商人」の東アジア経済圏:日経ビジネスオンライン

伊東 乾の「常識の源流探訪」は、幅広い領域から日本の今を読み解く視点を与えてくれる

筆者の伊東 乾さんは、東京大学大学院物理学専攻博士課程終了という異色の作曲家=指揮者だ。


今回は、中国・インドが台頭する中で、日本がどういう生き方をしてゆくべきかのヒントを「ヴェニス」に求めている。そういえば、ローマ人の物語塩野 七生さんも、日本はローマよりベネツィアから学ぶべきだと説かれていた。

伊東氏の思いとしてはこうだ 

東京都23区のどこよりも小さな小島に、同時代の全欧州を合わせたより多くの財貨が集中した事実。~~中略~~すべては島の外から齎され、そこで価値が付与され、また外に出ていく。ただ、この「ヴェネツィア」というプリズムを通過することで、決定的に品質が保証され、物品に圧倒的な価値が付与されて、その対価:「価値」~貨幣などだけが、ほかに産業の少ない島にうずたかく蓄積されていく・・・。

で、その答えは

単なる経済性を超えた文化的な価値性、圧倒的なヘリテージ(遺産)が、ヴェネツィアをヴェネツィアたらしめた

全「東ローマ帝国」版図、さらにはイスラム商人を含む、広大にして肥沃な東方世界が、自分たちと話が通じ、信頼できる唯一のカウンターパートナーとして、ヴェネツィアだけを排他的に選んだことが極めて重要な意味を持ったと思われるのです

共存共栄が可能なエリアを広く持ちながら、そこで圧倒的なブランド性、とりわけ技術力をもって実体的な価値を創り出し、その誘引力によって広大な地域の物品が集中し、また広大な地域に価値を還元できるような「扇の要」結節点(Node=ノード)の役割を果たす、そんな「島国」のあり方が考えられないか

つまり、異質な文化をつなぐ役割を担おうというという提言である。思い起こせば、日本はアジアにありながら、欧米の文化をいち早く取り入れたというだけではなく、もっとも成功した社会主義とも言われたのだ。世界でも有数の、富める人と貧しい人の格差が少ない国だった

仮に世界が、欧米中印の四極時代を迎えたとしたら、アジアの多くの国はどんなポジションを取ろうとするだろうか? 中国に擦り寄るのか、したたかに距離をとるのか? ベトナムは日本に少なくない期待を寄せているようだ。中国とまともにぶつかっては、過去の歴史の繰り返しになる。日本にとっても、ベネツィアから大いに学んで、生き方を考えるタイミングなんだとまたしても考えさせられた

 

石井 彰氏の『人口とエネルギー源』に着目したこのコラムは相当に面白い

石井氏は、『人類の歴史は、究極的に人口とエネルギー源という、2つの要素の変動に駆動されているのではないか』という仮説を持ち、『人口動態とエネルギー源の変遷が、どのように世界史の動きに絡んでいるのか』を読み解いてみせてくれている

前回の戦国時代についての論考も抜群に面白かった。人口が養える食糧がを越えると奪いあいが起こり、戦争になる。そして、人口の多くが失われたところで、均衡が回復し、社会が安定し、人口が増え始めるという歴史の繰り返しを読ませてくれた。今回は産業革命だ

産業革命によって、人類は人口爆発して、未だ天井には届いていない

勤倹貯蓄・知識指向型の資質の方が生殖的に有利だった
社会が安定していれば、一定の生活圏内でより安定した収入を得られる勤倹貯蓄型や創意工夫型資質の方が生存に有利である一方で、

戦乱が多ければ、勤倹貯蓄の資産や手段は一挙になくなる可能性が高く、むしろ社会変化に臨機応変な投機的資質や闘争に打ち勝てる資質が生存に有利になる。

また、開墾余地が大きくあれば、パイオニア精神の持ち主が生存上有利になる

戦後の日本の状況も、この条件にそっくりあてはまる

そして、その日本が勢いを失いつつある理由も、人口オーナスとして説明されている
日本は労働人口が減ってゆく。人口が増加しているベトナムと比べて負荷が高くなってゆく一方だろう

人口の減少による国力の低下を克服するのにフランスは100年かけた。日本は、この問題をどう扱うのか真剣に向き合うときだ

このコラムで話ができるとおもしろうだろうなぁ

本気が作る「やる気」人間
日経ビジネスオンラインに面白そうな大学教授の記事があった。企業も社員のやる気を引き出すために参考にしているそうだ

第7講 人を動かすのは、野心ではなく本心は
オバマ次期大統領の選挙戦勝利を例に、状況を変えるためにリーダーがなすべきことを問うている

「聴衆がオバマのスピーチに酔いしれた理由。それは自身の経験に基づいた事柄を"自分の言葉"で話しているからではないか」

人気取りではなく、オバマは本当に今のアメリカにとって必要なことは何かを自身のインドネシア時代に経験したことをもとに、多様な人が協力をすることの大切さを語ったというのだ

ノーベル平和賞を受賞した故マザー・テレサの、「人間の最大の貧困を「孤独」」を引用している

組織がうまくまとまらないのは、リーダーが自分の利益や成長を考えてメンバーのことをCareしないからだ。

仮に、組織を成果をあげている方から順に5段階に分けたとしよう。5の人は4の人をサポートし、4の人は3の人をサポートし~という順々にサポートする体制をつくっているA社と 

5の人がさらに成果をあげるために資源を集中させているB社があったとしよう

どちらが業績をあげるだろうか?

私は、A社だと思うなぁ

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20081007/172917/?P=3
「品川女子学院・漆 紫穂子校長の やる気を高め、人を育てる(秘)メソッド」のトップへ
品川女子学院 漆校長の新コラム

書かれていることは、オーソドックスなのですが、だからこそ、組織づくりの基本中の基本が再確認できる

・人は変えられない

・目標は伝わらない

・人は管理できない


ただ、正確には、「自分に都合の良いようには」という但し書きつきだと思う
人は楽な方向、悪い方向には比較的簡単に変わる。変わるだけなら、いくらでも変わる

長く辛い訓練の先に得られるような変化に到達することが、難しい

そのあたりは、無条件の前提なのだろうけど

NBonlineプレミアム:日経ビジネス読者限定サービス

日経ビジネスの年末年始合併号の特集は「大志 輝く会社」でした。私は、これは素晴らしいことだと思います。

城山三郎氏は「儲ればいいはビジョンに非ず」と語っています。書かれているのは、石田礼助氏や土光敏夫氏ら経営TOPの潔癖さです。権力を持つ人がその力をどのように使うべきかは、新渡戸稲造氏の「武士道」や渋沢栄一氏の「論語と算盤」でも示されています。

会社に勤めている人であれば、「自社の目的は何ですか?」と訊かれて「利益をあげること」とこたえなければならないのはいかにも寂しいではないですか。先輩、上司として若手に訊かれたら即座に「利益を超える何か」が熱く語られるなら、どんなに誇らしいことか

そのような場には、マンネリや不正はおきにくいと考える。いじめや差別、ハラスメントは起きない。なぜならば、大志を実現するためには、猫の手だって借りたいからだ。内部で余計なエネルギーを浪費するのではなく、全て大志の実現に注ぎたくなるのは自然な感情だと考える。

言い換えれば、現在のように不正やいじめ、無責任がおきるということは、自分の全てを賭けたいと思えるような志を持てていないということではないか。

この特集をきっかけに、日本の中で志を巡る議論がおきることを願ってやまない

3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ! - ビジネススタイル - nikkei BPnet

藤原和田中学校長のわかりやすい話だ

学校マネジメントの目標を

「目の前の生徒ができないことをできるように、分からないことを分かるように、より豊かな世界観と柔らかな人生観を抱けるようにうながすこと」

そして、学校運営の5つの資源のうち、校長がやりくりできる2つの資源に着目し問題を明確に言語化している

「情報(コミュニケーション)」と「時間」という資源を動かすセンスが優先する。教員上がりの大半の校長にはこの感覚が分からないから、事務長のまま留まってしまう。「教頭の大きいの」として、つまり「大事務長」として、である。

そして、その校長の調達先として、学校という場の特徴を鑑みて

民間企業であれば、出版、情報、ソフト産業、サービス業など、まっさらなカンバスに価値あるものを造形した経験を持つ起業家マインドのあるマネジャーにしか務まらないだろう。

解決策も具体的だ
地域社会を中学校の中に再生する
そのために必要な資源は

1校合計600万円という額は教員1人の人件費、一般管理費のおよそ半分。これで事務局5〜6人が60〜70人のボランティアを機動的に動かす体制がつくれるはずだ。
で十分調達可能なところにある

あとは、それを推進してゆくきっかけをつくれるかどうかであろう。おそらく、その道のりにある障害は、先生や親、行政などの中にある思惑であろう。各自が小事を捨てて、本来の目的のために協力し合えるような場づくりに志しある人が参画しうる仕組みがありと良いと思う

(4)当社には「親」「子」、従兄弟も孫もいるんです (ブックオフ社長橋本真由美の「最強の現場の創り方」):NBonline(日経ビジネス オンライン)

ブックオフには、強い親子関係があるそうです。

結束のつよい親子関係からは、兄弟が発展して従兄弟も生まれます。大の大人が、何の血縁でもないのにやれ「親子」だ「兄弟」だ「従兄弟」だと言って相好を崩し、助け合っている姿はなんだか不思議です。

リクルートには里親里子制度というものがありました。しかし、ブックオフほど強固なものではなかったです。かつて、マクドナルドでは、店長を何人輩出できたかで、上にあがるかどうかが決まるということを聞いたことがあります。

でも、冷静に考えてみれば、自分に恩がある人が会社にたくさんいる状態になれば、自分の考えに共感してくれるようになるのは、自然のことですね。

将来上に立つために、後輩の面倒をみても、そういう下心あるところでは、人は育たないのでうまくいかないでしょう。

日本の社会が90年代に失ったものは、この他者の成長に責任を持つというところだと思っています。こういう仕組みが実績をあげているのは、大変、心強く思います

団塊ジュニアのやる気を高める意外な方法 (御立尚資の「経営レンズ箱」):NBonline(日経ビジネス オンライン)

CSRは新しいモチベーション向上策になり得るというのは、わかるけれども違和感がある。御立氏はこう述べている

自分の力で、あるいは自社のスキルで、少しでも「世の中が良くなる」という実感を持てることが、こんなにもスタッフのモラルに影響するとは、正直なところ予想していなかった。特に、団塊ジュニアと呼ばれる世代以降の人たちから、普段のクールなやり取りからは想像もできない「熱い思い」が伝わってきたのが印象的だった。

就職活動の支援をしている時に、「人の役に立つ仕事がしたい」という話をよく聞く。私はこう答えていた。「人の役に立っていない仕事などない。直接お礼を言われることはなくても、人の役に立っていないことは仕事とは言えない」

どうも、それは、常識ではないということなのだろうか?

確かに、飢餓救済のような国際的な活動は、誰にでもできるわけではないし、組織のバックアップがあればこそ、若くて経験が少ない人の言葉に耳も傾けてもらえるということはあるかもしれない。

それでも、企業が意図は違ったとしても、利益を上げるということを超えて、社会をより良いものにする活動に関心を向けるのは良いことだと思う

日経BPネットの立花隆の記事に考えさせられた

ソニーは、プレステ3と“セル”の開発によって、スーパーコンピュータをチップにしてしまった。しかも、その大量生産技術を開発することで、それを安価な部品(チップ)に変えてしまった。しかもそういうチップをアッセンブルした民生用機器を開発してそれを商売にしてしまうというとんでもない新しい技術世界のトビラをいま開こうとしているのだ。

プレステ3の心臓部であるセルは、スーパーコンピューター3つ分の性能があるとてつもないブレークスルーなのに、ソニー自身はその可能性に無頓着だという話だ。いや、それどころか、久夛良木氏ごと過去のことにしようとしているようにさえ見える

アイボの開発担当役員であった土井氏はソニーの凋落は、「真面目ナル技術者ノ技術ヲ最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」から離れたところにあるという。近著のマネジメント革命 「燃える集団」を実現する「長老型」のススメの中でも成果主義を批判している

私の持論としては、ソニー凋落の原因は成果主義ではなく経営者人事にあると思っている。

ソニーとホンダの最大の違いは、経営者の選び方にある。技術者の挑戦する気持ちを最も理解している人をTOPに据える仕組みがホンダにはある。

ソニーは、出井、安藤とものづくりの実績がない人が社長になった。技術者は自分のこだわりを理解してくれる人のもとでなければ力を発揮することができない。だからこそ、ホンダでは技術研究所の社長を経てしか工業の社長になれない仕組みをつくった。

セルの凄さを理解しない経営者のもとで、5000億円の投資を回収はかなり難しいことになる気がする。それでも、私はソニー株を持ち続けるんだろうな・・・

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