「情熱を注ぐ対象」を見つける場

今年の目標を考えました

「情熱を注ぐ対象」を見つける方法の精緻化、場づくり

現在の社会の問題の核心は「情熱を注ぐ対象」がないという
ことの結果である「無意味感」だと考えています

現代社会が、わずか、1~2世代前と決定的に違ってしまった
要因は情報の増加と生産性の向上により、選択肢が増えた
ことにある(もちろん、それだけではないですが)

わずか1世代前は、戦争があり、食べるものも満足にはなく、
情熱を注ぐ対象は大前提として、「国を守ること、食べること」で
一致していた

ところが、おそらくここ10~20年ほどで、突然、選択の自由が
出現してしまった

しかし、有史来、自分の情熱を注ぐ対象を決めることができたのは
ごくごく、限られた人だけで多くの人の権利でも義務でもなかった
方法的にも、思想的にも極めて未整備な状態です

今まで選択できなくても存在はしていた「情熱を注ぐ対象」
その空白が「無意味感」なのではないか

この根源的な「自由」を活かせるのに活かせないことにより、
情熱をもって取り組んでいる人を妬んだり、劣等感を感じ、
無視したり、足を引っ張ったり、妨害をしたりしている

その空白を埋めるために、わかりやすい「金」という本来は手段に
過ぎないのに「貯めておける」「交換性が高い」という利便性ゆえに
「情熱を注ぎ込む対象」を見つけるまでの代替として無自覚に選択した

あるいは、地位や権力、外的評価など・・・
がそんなもので優越感を感じたとしても「無意味感」が埋まることはない



年末のローマ帝国の特集はご覧になられましたでしょうか
ローマは、なぜ1000年以上の繁栄を謳歌することができたのか、
なぜ、滅びたのか?

その答えは「寛容」でした

その象徴はカエサルの
何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自分の考えに
忠実に生きることである。だから他の人もそうあって当然と思ってい

という考え方です。
この「寛容」ゆえに多様な価値観をそのまま受け入れ、奴隷でもあっても
努力をして貢献することによって「市民」になることができた。その流動性
ゆえに活力のある社会となって繁栄し

カラカラ帝が属州民もすべてローマ市民にしてしまうことによって
努力して市民権を獲得する、獲得した市民権を守るために貢献しあう
ことが失われ、結果として階級が固定して社会の活力を奪いローマは滅びた

つまり、奴隷であれ、貢献しだいで自由を認めるという「寛容」がローマを
成功させ、貢献を必要としない制度によって、「寛容」が失われ滅びた
ということです

それを今の日本にあてはめるとどうでしょうか


「自分の考えに忠実」というのは、
Jobsのスタンフォードでのスピーチの"follow your heart"を思い起こさせ
ます

その忠実である対象である「自分の考え」の核心が「情熱を注ぐ対象」
なのではないかと考えます。


ちょっと、飛躍しているかもしれませんが、「情熱を注ぐ対象」を見つけるという
のは、新しい「市民」の資格なのではないか


努力して「情熱を注ぐ対象」を見つける
それぞれの「情熱を注ぐ対象」を認め合い尊重しあう
「情熱を注ぐ対象」によって交流しあい、支援しあう・・・


「情熱を注ぐ対象」が明確であれば、やることやらないことの基準となり、
シンプルにな生き方になり、時間の余裕もお金の余裕もできる

時間と情熱を集中的に注ぐことにより、卓越した存在となり、満足感も
周囲への貢献度も高くなる


同じく、卓越を目指す人たちと厳しいけれども温かい場があり(これがソーシャル
キャピタルじゃない?)ともに競争し、協力しあうことによって充実した生涯を送り
まさに、臨終というときを迎えても、わが人生はすばらしかったとみんな一緒に
いてくれてありがとう

となるのではないかと

ただ、その「情熱を注ぐ対象」が見つけることが難しい

方法も定かではないし、それがいつ見つかるかもわからない
仮に見つかったとしても、確信に変わるまで継続できない
他の人もないみたいだし、ある人は特別な人だよと自分をなっとくさせて、あきらめている

別に、卓越しなくても良い
そこそこで良い

それゆえに、方法・場が必要ではないかと考え
今年の目標といたしました

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このページは、鈴木利和が2008年1月 9日 10:45に書いたブログ記事です。

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