今日は楽しみにしていた再春館製薬所の会社見学
日経ビジネスやCMから垣間見える再春館製薬所は理念経営に見えます
それは、この会社が苦労してつくりあげつつあるイメージなのかもしれません
今回私が感銘を受けたのは、かつては水槽だったという目立つところにある、返品の山です

これは、ちょうど日経ビジネスの別冊で読んだ物語です
93年は再春館製薬所の大きな転換点です
今では、テレビCMによる無料サンプルのご請求から、納得してくださった方がご購入というインバウンド中心の商売の仕方に変わっているのですが、かつては、電話をかけて商品を勧めるアウトバウンドにも力を入れていて、消費者クレームの常連だったのだそうです
ちょうど時代的にも、バブルにのって売り上げをどんどん伸ばしてきたところに、バブルが弾けてブレーキがかかっていたかもしれません。西川社長の決断でアウトバウンドをやめたのが、この写真のグラフが落ち込んでいる93年7月です

当然、売り上げは急降下しました。しかし、その後回復に向かい、順調に伸び続けます
お客様の良いものなのだから、こんな売り方をしてはいけないという声に励まされ、良いものをつくることに集中するようになったようです
今の再春館製薬所のこだわりはテレビCMの通りです
ちょうど新入社員が研修を受けているところで、新人さんが工場の中を拭き掃除をしていました
こういうことをやらせることができるのは、この熊本という風土と明るい丘の上の雰囲気のおかげかもしれません
個人的には、禅寺の修行のように心のすさびをとるために清掃は大切だと思います。しかし、それを大卒の新入社員に研修として取り組ませることは容易ではありません。それは、場の力です
現社長は33歳で、社員の平均年齢も29歳という若い会社です
こういう躾は会社を創造的にするために必要不可欠です
私の専門の情報組織論的にいうとかなり情報共有に力を入れている会社です
情報共有と一人ひとりと会社の価値観が一致したときに創造的な仕事ができます
情報が共有できているからこそ、自分の仕事に責任を持ち、考えるようになります
大きな屋根の下のワンフロアーという物理的な条件に
情報機器に手書きも掲示物がたくさんあります
特徴的なのはPOP隊です
文字だけではなく、気持ちも伝えられるように社内にPOPを書いてくれる人がいます
パソコンの活字ではなく、手書きがもつ感情表現を大切にしています
会社の理念が、行動の中にそこかしこに埋め込まれているのを感じます
非常に良い会社だなと思います。ダイレクトマーケティングで町おこしをする非常によいモデルだと思います
ここまでは、良い話ですが、ここからは、課題です
月曜に再春館製薬所に行くという話を熊本の方にしたところ、どうも反応が変なのです。そっけない反応だったり、電通に莫大な費用を使ってイメージ戦略をしているものの実際は・・・とか
今回一緒に行った本田氏の話でようやくなぞが解けました。93年以前のイメージが色濃く残っているのですね。通信販売というのはどうも会社の姿が見えにくく、いったん悪いイメージをもたれてしまうと挽回するのは容易ではないんですね
本田氏は熊本出身のリクルートの同期で、電通九州ができる時に九州に帰ってきた人間なので、地元の情報にも詳しいので、もともと警備会社の社長だった西川会長が地元でどう見られているかも含めて話してくれました
ただ、リクルートももともと情報誌というよくわからない仕事をしている会社で、リクルート事件を起こした悪い会社というイメージから たくさんの人才を輩出しているせいで高収益の会社というイメージに変えたれたように、今いる若い方たちが地道に取り組まれたら、きっと地元でも認められる会社になると思います
こればかりは、向きになって訴えれば訴えるほど、相手は懐疑的になり、受け入れられないことで、身内だけで固まってしまうという悪循環が、家族的な雰囲気であればあるほど、世間との壁をつくってしまうことになりかねません
とはいえ、少なくとも、地元以外の若い人には悪いイメージはあまりないのではないでしょうか
そのためには、この丘に実際に訪れる方が増えることが一番効果的でしょう
CMでは、なかなか信じてもらえないようでも、実際に見ればわかるでしょう
もしかしたら、庭いじりをしている西川会長に出会えるかもしれません
あとは、WEBをさらに有効活用して、ユーザーの方たちの横の連携を充実させることではないでしょうか。やはり、人間は信頼している人の情報は信じるものです。使って良いと思っている人は確実にいらっしゃるわけなので、地道に取り組まれれば良いのではないでしょうか
もとをたどれば、大手広告代理店を使おうとしたら、売り上げ100億円、宣伝広告費が30億必要だということが売り上げを増やさなければならない原因だったのです
30億円の使い道を見直せば、顧客とのコミュニケーションはもっと濃くなる方法があるように思います
まずは、会社見学しましょう
広報の田中さんも、大歓迎だそうです!
